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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻4号

2015年04月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

赤血球不規則抗体が検出された場合,どれくらいの時間で血液製剤が使えますか?

著者: 内村大祐1 石丸健2 佐藤進一郎1

所属機関: 1日本赤十字社北海道ブロック血液センター品質部 2日本赤十字社血液事業本部検査管理課

ページ範囲:P.334 - P.338

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はじめに

 赤血球不規則抗体(以下,不規則抗体)は,抗A,抗B,抗A,B以外の赤血球抗原に対する不規則抗体のことで,輸血や妊娠などの免疫感作があって産生される免疫抗体と,免疫感作がなくても自然に保有する自然抗体の2つに分けられる.溶血性輸血副作用(hemolytic transfusion reaction:HTR)に関与するのは主に免疫抗体であり,過去にHTRの報告があった抗体を保有している場合にはHTRが起きない赤血球製剤を選択する必要がある.

参考文献

1)石丸健,佐藤進一郎:不規則抗体スクリーニング検査の種類・手順・注意点.Med Technol 39:1395-1401,2011
2)厚生労働省医薬食品局血液対策課:輸血療法の実施に関する指針(改定版),平成17年9月(平成24年3月一部改正)(http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/5tekisei3a.html)
3)日本輸血・細胞治療学会:輸血のための検査マニュアル(Ver.1.2).p11,2011
4)藤井康彦,佐藤進一郎:不規則抗体陽性患者の緊急・大量輸血.安全な輸血療法ガイド(Ver1.0).pp43-44,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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