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臨床医からの質問に答える
血液製剤による感染症と安全対策について教えてください
著者: 大隈和1
所属機関: 1国立感染症研究所 血液・安全性研究部
ページ範囲:P.420 - P.423
文献購入ページに移動わが国では,薬害エイズや薬害肝炎の他,最近では2013年に輸血用血液製剤を投与された患者がヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)1)やC型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)に感染するなど,血液製剤による感染が社会問題となった.
血液製剤は現代医療にとって不可欠な製剤であるが,提供されたヒトの血液が原料である以上,血液を介して感染する病原体が混入する可能性をゼロにすることは困難である.
本欄では,血液製剤の投与によってどのような感染症が発生する恐れがあるのか,また,それを防ぐために,わが国ではどのような安全対策がとられているのかについて解説する.
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