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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻5号

2015年05月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

過ヨウ素酸を用いた細網線維染色法

著者: 田島秀昭1 當銘良也2 藤澤紀良1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構水戸医療センター臨床検査科 2つくば国際大学医療保健学部臨床検査学科

ページ範囲:P.436 - P.437

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はじめに

 細網線維を染め出す鍍銀染色は病理診断において,組織構築の観察や悪性腫瘍の鑑別,病変の進行度を確認する目的などで日常的によく行われる染色法の1つである.現在,広く用いられている渡辺の鍍銀法1)では,酸化剤に過マンガン酸カリウムが使用されるが,本稿では酸化剤に過ヨウ素酸を用いた方法を紹介する.

参考文献

1)広井禎之,舘亜矢子,渡辺明朗:鍍銀染色(渡辺の鍍銀法).水口國雄(編):Medical Technology別冊 最新染色法のすべて.医歯薬出版,pp25-27,2011
2)渡辺明朗,広井禎之:好銀性線維鍍銀染色(渡辺変法)─原理と実際.Med Technol 11:1235-1240,1998
3)川名展弘,畠山重春,渡辺明朗:過ヨウ素酸酸化による細網線維鍍銀染色変法.病理技術 43:5-8,1991
4)中央労働災害防止協会(編):特定化学物質・四アルキル鉛等作業主任者テキスト,第3版.日本制作センター,2011
5)Tome Y, Hayashi I, Matsuoka S, et al : A simple and highly reproducible staining method for fungi and other polysaccharide-rich microorganisms in animal tissues. Stain Technol 63:53-57,1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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