文献詳細
文献概要
技術講座 生理
—step up編—加速度脈波検査—指尖容積脈波との違い
著者: 中島里枝子1
所属機関: 1文京学院大学保健医療技術学部臨床検査学科
ページ範囲:P.476 - P.480
文献購入ページに移動Point
●指尖容積脈波は,心臓からセンサーを装着した指尖に至る心臓,血管の状態を総合的に反映する.
●加速度脈波は,血管抵抗をわかりやすく表現するために,指尖容積脈波を二次微分した波形である.
●加速度脈波の指標においてb/aの上昇は血管壁そのものの硬化を,d/aの低下は血管内圧の上昇による機能的な動脈壁の緊張の結果としての血管壁の硬化を表す.
●室温,騒音などに影響されやすいため,検査環境を整えることが重要である.
●指尖容積脈波は,心臓からセンサーを装着した指尖に至る心臓,血管の状態を総合的に反映する.
●加速度脈波は,血管抵抗をわかりやすく表現するために,指尖容積脈波を二次微分した波形である.
●加速度脈波の指標においてb/aの上昇は血管壁そのものの硬化を,d/aの低下は血管内圧の上昇による機能的な動脈壁の緊張の結果としての血管壁の硬化を表す.
●室温,騒音などに影響されやすいため,検査環境を整えることが重要である.
参考文献
1)清水加代子:脈波.清水加代子,谷川直,辻貞俊,他:臨床検査技術学 生理検査学・画像検査学,第3版.医学書院,pp86-96,2005
2)山本清人,古森公浩:脈波 動脈.松尾汎(編):Vascular Lab増刊 血管検査マニュアル.メディカ出版,pp32-33,2005
3)日本循環器学会,日本高血圧学会,日本心臓病学会,他:血管機能の非侵襲的評価法に関するガイドライン 循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2011-2012年度合同研究班報告).日本循環器学会,p57,2014
4)Takazawa K, Tanaka N, Fujita M, et al : Assessment of vasoactive agents and vascular aging by the second derivative of photoplethysmogram waveform. Hypertension 32:365-370,1998
掲載誌情報