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技術講座 微生物
—step up編—パルスフィールドゲル電気泳動法と近年の分子疫学的手法
著者: 吉田敦1
所属機関: 1獨協医科大学感染制御センター,感染制御・臨床検査医学講座
ページ範囲:P.482 - P.486
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●パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)法は,微生物のゲノムを制限酵素で切断した断片の多型を比較・解析するものである.
●株間の遺伝的同一性をみる方法として多くの微生物に応用され,最も普及したが,施設間で結果を比較することが容易でないなど,短所もあった.
●近年,その他の分子疫学的手法が進歩し,POT法やMLST法などが普及しつつある.各法の長所・短所・適応を考慮したうえで,利用していくことが望ましい.進展が著しい領域でもあるので,最新の情報を確認いただきたい.
●パルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)法は,微生物のゲノムを制限酵素で切断した断片の多型を比較・解析するものである.
●株間の遺伝的同一性をみる方法として多くの微生物に応用され,最も普及したが,施設間で結果を比較することが容易でないなど,短所もあった.
●近年,その他の分子疫学的手法が進歩し,POT法やMLST法などが普及しつつある.各法の長所・短所・適応を考慮したうえで,利用していくことが望ましい.進展が著しい領域でもあるので,最新の情報を確認いただきたい.
参考文献
1)Schwartz DC, Cantor CR : Separation of yeast chromosome-sized DNAs by pulsed field gradient gel electrophoresis. Cell 37:67-75,1984
2)Herschleb J, Ananiev G, Schwartz DC : Pulsed-field gel electrophoresis. Nat Protoc 2:677-684,2007
3)バイオ・ラッド社:http://www.bio-rad.com/ja-jp/category/pulsed-field-gel-electrophoresis-systems
4)満田年宏:感染対策のための分子疫学入門─パルスフィールドゲル電気泳動法を中心に.メディカ出版,2002
5)松村康史:分子疫学解析に利用される遺伝子検査─臨床細菌編 Multilocus sequence typing(MLST)解析.臨病理 61:1116-1122,2013
6)MacCannell D : Bacterial strain typing. Clin Lab Med 33:629-650,2013
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