文献詳細
文献概要
疾患と検査値の推移
鉄欠乏性貧血
著者: 突田真紀子1 張替秀郎1
所属機関: 1東北大学病院血液免疫科
ページ範囲:P.494 - P.501
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●鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血の像を呈し,原因の検索と適切な治療介入によって治癒する貧血である.
●出血が主な原因となることが多いため,出血源の同定が重要である.
●治療の基本は鉄剤の経口投与である.
●鉄剤不応性の鉄欠乏性貧血を認めた場合には,原因となる基礎疾患の鑑別診断を行う.
●鉄欠乏性貧血は小球性低色素性貧血の像を呈し,原因の検索と適切な治療介入によって治癒する貧血である.
●出血が主な原因となることが多いため,出血源の同定が重要である.
●治療の基本は鉄剤の経口投与である.
●鉄剤不応性の鉄欠乏性貧血を認めた場合には,原因となる基礎疾患の鑑別診断を行う.
参考文献
1)張替秀郎:鉄代謝─最近の知見.日内会誌 102:2699-2704,2013
2)小澤瀞司,福田康一郎,本間研一,他(編):標準生理学,第7版.医学書院,2009
3)Loréal O, Cavey T, Bardou-Jacquet E, et al : Iron, hepcidin, and the metal connection. Front Pharmacol 128:1-10,2014
4)村川裕二(監修):新・病態生理できった内科学5 血液疾患,第2版.医学教育出版社,2009
5)土屋達行,松田晃,伊豆津宏二,他(監修):病気がみえる vol.5 血液,第1版.メディックメディア,2008
6)Hershko C, Camaschella C : How I treat unexplained refractory iron deficiency anemia. Blood 123:326-333,2014
7)吉利和(編):内科診断学,第9版.金芳堂,2004
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