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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻6号

2015年06月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

眼科から硝子体液検体が提出され,悪性リンパ腫細胞の有無の確認を依頼されました.眼科領域の悪性リンパ腫とはどのような腫瘍ですか?また検体処理方法はどのようにすべきですか?

著者: 加戸伸明1 伊藤仁1

所属機関: 1東海大学医学部付属病院病理検査技術科

ページ範囲:P.506 - P.507

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Q 眼科から硝子体液検体が提出され,悪性リンパ腫細胞の有無の確認を依頼されました.眼科領域の悪性リンパ腫とはどのような腫瘍ですか?また検体処理方法はどのようにすべきですか?

A 硝子体は,眼球のなかで水晶体後方のほとんどを占める部分で,眼球の形態を保持する役割を担っています.硝子体を満たす硝子体液は通常は無色透明ですが,炎症やさまざまな病態によって混濁を生じます.この混濁の原因を究明する手法として,硝子体液の細胞診が応用されることがあります.検体として提出される硝子体液は主に硝子体手術によって採取され,診断と同時に混濁除去による視認性確保のための治療としても施行されます.

参考文献

1)肱岡邦明,吉川洋:眼内悪性リンパ腫の診断,治療の実際とその問題点.あたらしい眼科 28:1377-1381,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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