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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻7号

2015年07月発行

文献概要

病気のはなし

デング熱

著者: 鷲野巧弥1 大西健児1

所属機関: 1東京都立墨東病院感染症科

ページ範囲:P.560 - P.565

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Point

●デング熱は,ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介される熱性疾患である.

●2014年には約70年ぶりに国内発生例が報告された.今後も国内で流行する可能性があり,注意すべき疾患である.

●突然の発熱や頭痛,筋肉痛などの症状で発症し,血小板減少や白血球減少を伴うことが多い.臨床症状や一般検査所見は非特異的なものであり,確定診断には,PCR法や非構造蛋白抗原(NS1抗原)検査などの病原体検査やIgM抗体の測定などの血清学的検査が用いられる.

●デング熱は比較的予後のよい疾患であるが,重症デングに移行しないか慎重に経過をみる必要がある.

参考文献

1)Hotta S : Dengue vector mosquitoes in Japan. The role of Aedes albopictus and Aedes aegypti in the 1942-1944 dengue epidemics of Japanese Main Islands. Med Entomol Zool 49:267-274,1998
2)厚生労働省結核感染症課:デング熱の国内感染例について(第一報),2014年8月27日
3)World Health Organization : Dengue Guidelines for diagnosis, treatment, prevention and control, New edition. Geneva, 2009
4)デングウイルス感染症情報(http://www0.nih.go.jp/vir1/NVL/dengue.htm)
5)NIID国立感染症研究所:IASR デング熱報告例に関する記述疫学(更新)(2014年1〜12月)(http://www.nih.go.jp/niid/ja/dengue-m/dengue-iasrs/5410-pr4211.html)
6)厚生労働省結核感染症課:デング熱診療ガイドライン(第1版),2014
7)国立感染症研究所:デング熱2006〜2010年.IDWR 13:13-21,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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