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技術講座 血液・遺伝子・染色体 シリーズ 造血器腫瘍の診療を支える 遺伝子・染色体検査・1
白血病・リンパ腫の診断に利用される遺伝子・染色体検査法
著者: 松田和之1
所属機関: 1信州大学医学部附属病院臨床検査部遺伝子・染色体検査室
ページ範囲:P.594 - P.599
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●遺伝子・染色体検査は,①腫瘍性の判断,②腫瘍細胞の起源の判断,③病型診断,④病期評価,⑤微小残存病変評価,⑥移植後生着・再発評価など,診断時,治療中,移植後,全てにおいて利用されている.
●分染法,FISH法,PCR法を用いることで,染色体,ゲノムDNAおよびRNAの各レベルでの検査が可能である.
●間期核を用いるFISH法やゲノムDNAを用いる免疫関連遺伝子再構成検査では,新鮮材料のみでなく,さまざまな染色・固定標本を材料として利用できる.
●遺伝子・染色体検査は,①腫瘍性の判断,②腫瘍細胞の起源の判断,③病型診断,④病期評価,⑤微小残存病変評価,⑥移植後生着・再発評価など,診断時,治療中,移植後,全てにおいて利用されている.
●分染法,FISH法,PCR法を用いることで,染色体,ゲノムDNAおよびRNAの各レベルでの検査が可能である.
●間期核を用いるFISH法やゲノムDNAを用いる免疫関連遺伝子再構成検査では,新鮮材料のみでなく,さまざまな染色・固定標本を材料として利用できる.
参考文献
1)松田和之:Ⅶ.染色体検査.水口國雄(編):Medical Technology別冊 最新 染色法のすべて.医歯薬出版,2011
2)奥宮敏可,松田和之:chapter 4 遺伝子・染色体検査.山内一由(編):若葉マーク 臨床検査エッセンス・ノート 4 臨床病因・生体防御検査.メジカルビュー社,pp268-332,2013
3)Shaffer LG, McGowan-Jordan J, Schmid M : An International System for Human Cytogenetic Nomenclature. S Karger, Basel, 2013
4)van Dongen JJ, Langerak AW, Brüggemann M, et al : Design and standardization of PCR primers and protocols for detection of clonal immunoglobulin and T-cell receptor gene recombinations in suspect lymphoproliferations : report of the BIOMED-2 Concerted Action BMH4-CT98-3936. Leukemia 17:2257-2317,2003
5)Gabert J, Beillard E, van der Velden VH, et al : Standardization and quality control studies of ‘real-time’ quantitative reverse transcriptase polymerase chain reaction of fusion gene transcripts for residual disease detection in leukemia-a Europe Against Cancer program. Leukemia 17:2318-2357,2003
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