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文献概要
COFFEE BREAK
メタボ時代の適量飲酒
著者: 加藤眞三1
所属機関: 1慶應義塾大学看護医療学部
ページ範囲:P.619 - P.619
文献購入ページに移動 コーヒーブレイクの欄に,アルコールに関する話というのもおかしなものであるが,コーヒーもアルコールも実は健康によい作用があることが科学的に証明されてきたという共通点をもつ.アルコール依存症者の治療には,断酒しかない.そのまま単語を英語に置換するとアルコールブレイクであるが,一般の人であれば必ずしも断酒を迫られるわけではない.むしろ,ほどほどに飲むこと,節酒ができれば健康に役立つのだ.
300年以上も前に貝原益軒により書かれた「養生訓」は,江戸時代の大ベストセラーの健康指南書である.その内容は今でも大部分が通用する.酒に関しての記述では,「酒は天の美禄なり」から始まり,次のように続く.「少しのみ少し酔へるは,酒の禍なく,酒中の趣を得て楽多し.人の病,酒によって得るもの多し.酒を多く飲んで,飯を少なく食ふ人は,命短し.(中略)酒は半酔にのめば,長生の薬となる.」
300年以上も前に貝原益軒により書かれた「養生訓」は,江戸時代の大ベストセラーの健康指南書である.その内容は今でも大部分が通用する.酒に関しての記述では,「酒は天の美禄なり」から始まり,次のように続く.「少しのみ少し酔へるは,酒の禍なく,酒中の趣を得て楽多し.人の病,酒によって得るもの多し.酒を多く飲んで,飯を少なく食ふ人は,命短し.(中略)酒は半酔にのめば,長生の薬となる.」
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