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臨床医からの質問に答える
尿沈渣中にみられる糞便成分の臨床的意義を教えてください
著者: 村嶋宏子1
所属機関: 1尾鷲総合病院検査部
ページ範囲:P.624 - P.627
文献購入ページに移動はじめに
尿中に糞便が混入していることは,肛門から尿道口付近のどこかに糞便が付着しているため採尿時に混入したことが原因と考えられる場合と,病的に糞便が混入する場合があり,病的なものには,大腸癌や憩室炎によって腸と膀胱が瘻(異常な通路)でつながったことによる便混入があります.どちらも,摂取した食物のうち消化しきれなかった残渣が尿沈渣にみられます.
尿中に糞便が混入していることは,肛門から尿道口付近のどこかに糞便が付着しているため採尿時に混入したことが原因と考えられる場合と,病的に糞便が混入する場合があり,病的なものには,大腸癌や憩室炎によって腸と膀胱が瘻(異常な通路)でつながったことによる便混入があります.どちらも,摂取した食物のうち消化しきれなかった残渣が尿沈渣にみられます.
参考文献
1)メディコン 尿道カテーテルについて(http://www.medicon.co.jp/general/?m=Donyo)
1)日本臨床検査標準協議会(JCCLS):尿沈渣検査法2010(尿沈渣検査法GP1-P4)
2)伊藤明子,星和美,山崎裕美子,他:新看護学 基礎看護〔2〕 基礎看護技術.医学書院,2012
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