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Laboratory Practice 〈生理〉
呼吸機能検査の標準化に向けて
著者: 井上真由利1
所属機関: 1愛知医科大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.640 - P.648
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正確な呼吸機能検査を実施するためには,被検者の理解と協力が不可欠である.また,検査担当者の知識と技術によっては,検査の進め方や評価方法に差が生じる.現在,呼吸機能検査に関する出版物として,日本呼吸器学会肺生理専門委員会編「呼吸機能検査ガイドライン」1)や一般社団法人日本臨床衛生検査技師会著「呼吸機能検査の実際」2)などが発行されている.今回,これらのガイドラインをもとに,呼吸機能検査の施設間差・被検者間差の是正を目的として,呼吸機能検査機器(以下,機器)の精度管理とメンテナンス,測定方法とポイント,検査結果の採択基準および結果の解釈について解説する.
正確な呼吸機能検査を実施するためには,被検者の理解と協力が不可欠である.また,検査担当者の知識と技術によっては,検査の進め方や評価方法に差が生じる.現在,呼吸機能検査に関する出版物として,日本呼吸器学会肺生理専門委員会編「呼吸機能検査ガイドライン」1)や一般社団法人日本臨床衛生検査技師会著「呼吸機能検査の実際」2)などが発行されている.今回,これらのガイドラインをもとに,呼吸機能検査の施設間差・被検者間差の是正を目的として,呼吸機能検査機器(以下,機器)の精度管理とメンテナンス,測定方法とポイント,検査結果の採択基準および結果の解釈について解説する.
参考文献
1)日本呼吸器学会肺生理専門委員会(編):呼吸機能検査ガイドライン─スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能力.メディカルレビュー社,2004
2)日本臨床衛生検査技師会:呼吸機能検査の実際.日本臨床衛生検査技師会,2005
3)愛知県臨床検査標準化協議会:愛知県臨床検査標準化ガイドライン「呼吸機能検査における手引書」平成27年1月,2015
4)日本呼吸器学会肺生理専門委員会報告:日本人のスパイログラムと動脈血液ガス分圧基準値.日呼吸会誌 39:巻末1-17,2001
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