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病気のはなし
鉄欠乏性貧血
著者: 森啓1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院血液内科
ページ範囲:P.656 - P.661
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●血算,血清鉄,血清フェリチンによって診断され,小球性低色素性貧血を呈する.
●貧血のなかで一番頻度の高い疾患で,鉄の吸収,喪失,需要の増大のバランスが崩れることによって起こり,原因として過多月経と消化管出血が多い.
●血液が少なくなると組織への酸素運搬が低下し,倦怠感,息切れ,動悸の症状がある.特異的症状は嚥下障害,異食症である.
●鉄剤内服投与によって,副作用がなければ速やかに回復する.
●血算,血清鉄,血清フェリチンによって診断され,小球性低色素性貧血を呈する.
●貧血のなかで一番頻度の高い疾患で,鉄の吸収,喪失,需要の増大のバランスが崩れることによって起こり,原因として過多月経と消化管出血が多い.
●血液が少なくなると組織への酸素運搬が低下し,倦怠感,息切れ,動悸の症状がある.特異的症状は嚥下障害,異食症である.
●鉄剤内服投与によって,副作用がなければ速やかに回復する.
参考文献
1)内田立身:鉄欠乏性貧血─鉄の基礎と臨床.新興医学出版,pp96-98,1996
2)村井善郎:「貧血」診療の実際 高齢者における貧血.治療 78:113-117,1996
3)山本正生:学童の鉄欠乏性貧血の実態とその対策.東京都予防医協会年報 20:55-57,1991
4)大倉道子,川端東子,小出美和,他:平成14年度さいたま市女性のヘルスチェックにおける鉄欠乏性貧血について.埼玉医会誌 38:611-616,2004
5)内田立身,川内康憲,坂本幸裕,他:日本人女性における鉄欠乏の頻度と成因にかんする研究─1981年〜1991年の福島・香川両県での成績.臨血 33:1661-1665,1992
6)内田立身:鉄欠乏性貧血の治療指針.日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会(編):鉄剤の適正使用による貧血治療指針,第2版.響文社,pp10-16,2009
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