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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻8号

2015年08月発行

文献概要

病気のはなし

鉄欠乏性貧血

著者: 森啓1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院血液内科

ページ範囲:P.656 - P.661

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Point

●血算,血清鉄,血清フェリチンによって診断され,小球性低色素性貧血を呈する.

●貧血のなかで一番頻度の高い疾患で,鉄の吸収,喪失,需要の増大のバランスが崩れることによって起こり,原因として過多月経と消化管出血が多い.

●血液が少なくなると組織への酸素運搬が低下し,倦怠感,息切れ,動悸の症状がある.特異的症状は嚥下障害,異食症である.

●鉄剤内服投与によって,副作用がなければ速やかに回復する.

参考文献

1)内田立身:鉄欠乏性貧血─鉄の基礎と臨床.新興医学出版,pp96-98,1996
2)村井善郎:「貧血」診療の実際 高齢者における貧血.治療 78:113-117,1996
3)山本正生:学童の鉄欠乏性貧血の実態とその対策.東京都予防医協会年報 20:55-57,1991
4)大倉道子,川端東子,小出美和,他:平成14年度さいたま市女性のヘルスチェックにおける鉄欠乏性貧血について.埼玉医会誌 38:611-616,2004
5)内田立身,川内康憲,坂本幸裕,他:日本人女性における鉄欠乏の頻度と成因にかんする研究─1981年〜1991年の福島・香川両県での成績.臨血 33:1661-1665,1992
6)内田立身:鉄欠乏性貧血の治療指針.日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会(編):鉄剤の適正使用による貧血治療指針,第2版.響文社,pp10-16,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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