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アルブミン尿とABIの関連性(2型糖尿病患者における末梢神経障害の評価)
著者: 廣瀬あゆみ1 渡邉恒夫2 加納克徳1
所属機関: 1加納内科・リウマチ科・糖尿病内科クリニック 2岐阜大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.670 - P.672
文献購入ページに移動近年,2型糖尿病患者は増加の一途をたどっており,糖尿病の本態のみならず,合併症を早期発見・治療することは,わが国にとって重要な課題であると考えられる.これらの糖尿病合併症が,それぞれが単独で進行するのではなく,相互に関連していることは以前より言及されており1),特に同じ細小血管障害である腎障害,ひいてはその指標であるアルブミン尿〔A/C(urinary albumin creatinine ratio)〕は,末梢神経障害と明らかな関連性が指摘されている2,3).一方で,ABI(ankle brachial index)は一般に広く知られる末梢動脈疾患の指標であり,これらの引き起こす虚血は末梢神経障害の原因の一つである.
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