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疾患と検査値の推移
急性胆囊炎
著者: 岡庭信司1
所属機関: 1飯田市立病院消化器内科
ページ範囲:P.706 - P.712
文献購入ページに移動●急性胆囊炎は,胆囊からの胆汁排泄障害に細菌感染が加わり発症する.胆囊結石の胆囊頸部あるいは胆囊管への嵌頓が主な原因であり,無石胆囊炎では胆管腫瘍なども考慮する.
●臨床症状から胆道感染症を疑う場合には,炎症反応〔CRP・白血球(WBC)〕と肝・胆道系酵素の評価が必須であり,重症度判定のためには膵酵素,腎機能,凝固能,血液ガス分析などに加え,超音波(US)やCTといった画像検査を追加する.
●急性胆囊炎のUS所見としては,①胆囊腫大,②胆囊壁肥厚,③結石,④デブリエコー,⑤sonographic Murphy’s signが重要である.
●急性胆囊炎の患者が短時間に増悪する病態には,胆囊捻転,気腫性胆囊炎,壊疽性胆囊炎,胆囊穿孔,急性胆管炎の併発がある.
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