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文献詳細

雑誌文献

検査と技術43巻8号

2015年08月発行

文献概要

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あとがき・次号予告

著者: 矢冨裕

所属機関:

ページ範囲:P.740 - P.740

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あとがき

 ほんとうに早いもので,2015年も中間点に近い6月になりました.すでに,先月より,都心は5月の観測史上最高気温を記録しており,本8月号が皆さまのお手元に届くころはどうなっているのだろうかと思います.それにも増して,ここのところ,不安なニュースが続いています.空港で,ヘリコプターが許可なく滑走路を横切ったため,旅客機が離陸を急に中止し,さらに同じ滑走路に別の旅客機が着陸してしまったという二重のトラブルが発生し,あわや大事故になろうかという事件がありました.また,年金情報を管理している日本年金機構のシステムに外部から不正アクセスがあり,加入者の氏名や基礎年金番号など大量の個人情報が流出した事件もありました.ともに,最新かつ安全と思われたシステムが導入されていたのでしょうが,やはり100%完璧ということはありえず,また,それを的確に掌握,活用できる人間がいてのものであるという当たり前のことが再確認できました.臨床検査も,特に検体検査に関しては,どんどん自動化,システム化が進んでいますが,どんなに高度になっても,これを完全に理解した人間が的確に使いこなさないとリスクは逆に高まるということを銘記しなくてはいけません.

 さて,本号も盛りだくさんの内容です.「病気のはなし」では,「鉄欠乏性貧血」という最も基本的かつ頻度の高い病気が取り上げられ,一方,最も基本的かつ頻度高く施行される手技である採血が,「技術講座 シリーズ 最新の採血方法」として取り上げられ,本号からスタートします.他のシリーズ企画もいつも通り充実しています.ぜひ,お目通しください.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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