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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻1号

2016年01月発行

文献概要

技術講座 生理

ホルター心電図による期外収縮の解析

著者: 立田顕久1

所属機関: 1東京女子医科大学病院中央検査部

ページ範囲:P.16 - P.23

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Point

●ホルター(Holter)心電図解析機は心電図波形の認識をQRS波のみで行っています.言い換えると,P波やT波は波形認識には使用していません.

●期外収縮の判別にはP波とQRS波の関係をみる.決してQRS波の幅だけで判別をしてはならない.

●心房細動などP波が不明なものは,先行するRR間隔や類似する波形を見て判断し,2つ以上の可能性を否定できない場合は,重症度の高いものを選択する.

●ホルター心電図の誘導数は少ないが記録時間が長いため,類似した波形を探し,不整脈の判定材料とする.

●ホルター心電図は記録時間が長いため,不整脈の発生機序や自覚症状と心調律の関係を推察する材料となる.

参考文献

1)Knoebel SB, Crawford MH, Dunn MI, et al : Guidelines for ambulatory electrocardiography. A report of the American College of Cardiology/American Heart Association Task Force on Assessment of Diagnostic and Therapeutic Cardiovascular Procedures (Subcommittee on Ambulatory Electrocardiography). Circulation 79:206-215,1989
2)早川弘一,比江嶋一昌(編):臨床心臓電気生理学.南江堂,pp170-190,1988
3)齋藤憲,大塚邦明,久保豊,他:ホルター心電図─基本知識の整理と新しいみかた.医学出版,pp27-31,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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