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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻1号

2016年01月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

酸性ユリメジャータブレット添加による生化学検査への影響について教えてください

著者: 米山正芳1

所属機関: 1杏林大学医学部付属病院臨床検査部

ページ範囲:P.78 - P.80

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Q 酸性ユリメジャータブレット添加による生化学検査への影響について教えてください

A 酸性ユリメジャータブレット(Acid UriMeasure tablet:UT,関東化学社)は,蓄尿の際の防腐剤として開発され,尿中カテコールアミンやその代謝産物の測定を目的とした蓄尿の際に使用されます.尿中カテコールアミンやその代謝産物は,pHが中性〜アルカリ性では不安定であり,また,細菌や真菌の繁殖の影響を受けることから,酸性下・防腐剤添加での蓄尿が必須です.従来は6N塩酸を防腐剤として用いていましたが,塩酸は劇物であり,安全面や管理面で問題がありました.劇毒物を含まない,6N塩酸に変わる防腐剤として開発されたのが酸性UTです.

参考文献

1)小寺恵美子:蓄尿添加剤「ユリメジャー・タブレット」.検と技 37:90-94,2009
2)中浦秀章,加藤雅子,粗恭子,他:尿中カテコールアミン類及びその代謝産物における酸性蓄尿用添加剤「酸性ユリメジャー・T」の適用評価.Chemical Times 1:13-17,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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