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増刊号 はじめて出会う 検査画像 2章 血液
6 APTT延長の原因がわかる—クロスミキシング試験で一目瞭然
著者: 天野景裕1
所属機関: 1東京医科大学臨床検査医学分野
ページ範囲:P.876 - P.879
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■活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)クロスミキシング試験は混和直後と37℃,2時間インキュベーション後の両方の測定が必要である(図1,2).
■凝固異常症の確定診断のためには,凝固因子活性を測定する.
■後天性インヒビターによる凝固異常症は,FⅧに対するインヒビターの頻度が高い.
■活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)クロスミキシング試験は混和直後と37℃,2時間インキュベーション後の両方の測定が必要である(図1,2).
■凝固異常症の確定診断のためには,凝固因子活性を測定する.
■後天性インヒビターによる凝固異常症は,FⅧに対するインヒビターの頻度が高い.
参考文献
1)天野景裕:後天性血友病Aに関する凝血学的検査の注意点.臨病理 57:999-1003,2009
2)嶋緑倫,田中一郎,川合陽子,他:本邦における血液凝固後天性インヒビターの実態.日血栓止血会誌 14:107-121,2003
3)田中一郎,天野景裕,瀧正志,他:わが国における後天性凝固因子インヒビターの実態に関する3年間の継続調査—予後因子に関する検討.日血栓止血会誌 19:140-153,2008
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