検査と技術44巻10号

2016年09月発行

増刊号 はじめて出会う　検査画像 3章　臨床化学

4　血清蛋白電気泳動図—この5タイプだけは知っておく

著者： 松田留美子¹ 佐藤美鈴¹ 田原佐知子¹ 高木康²

所属機関： ¹昭和大学病院臨床病理検査室 ²昭和大学医学部卒後臨床研修センター

ページ範囲：P.896 - P.901

Key Sentence

■血清蛋白電気泳動は血清蛋白の質的変動を知る重要な検査である．

■M蛋白は狭いバンド（デンシトメトリーでは鋭利なバンド）として検出される（図1）．

■M蛋白のほか，ネフローゼ症候群，慢性肝疾患（肝硬変），急性炎症，慢性炎症は特異的パターンを示し，診断有用性が高い．

参考文献

1）高木康：蛋白分画，免疫電気泳動．中原一彦（監修）：パーフェクトガイド検査値事典．p3，p5，総合医学社，2014

2）笠松哲光，齋藤貴之，村上博和：多発性骨髄腫．検と技　43：372-378，2015