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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻10号

2016年09月発行

文献概要

増刊号 はじめて出会う 検査画像 3章 臨床化学

6 リポ蛋白を総合的に解析するには電気泳動で

著者: 井本真由美1

所属機関: 1近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.906 - P.910

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Key Sentence

■脂質異常症のスクリーニングとしては,総コレステロール(TC),トリグリセライド(TG),HDL-Cを測定し,LDL-Cは,Friedewaldの式での算出が推奨される1)

■脂質異常症が疑われたら,まず脂質異常症の表現型(Ⅰ型,Ⅱa型,Ⅱb型,Ⅲ型,Ⅳ型およびⅤ型)を同定し,原発性異常症か続発性異常症かを鑑別する.

■表現型を知るために,リポ蛋白分画を利用する.

■現在良く用いられているリポ蛋白分画法として,荷電で分離するアガロースゲル電気泳動法と粒子サイズを加味して分離するポリアクリルアミドゲル電気泳動法がある.

参考文献

1)日本動脈硬化学会(編):動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版.日本動脈硬化学会,2012
2)南郷栄秀(編),坂上達也:総合診療のGノートVol 3 特集 再考! 脂質異常症の診療.羊土社,2016
3)平山哲:動脈硬化の診断マーカー.臨検 59:126-131,2015
4)日本臨床検査医学会ガイドライン作成員会:臨床検査のガイドラインJSLM2015.日本臨床検査医学会,2015
5)寺本民生,佐々木淳,荒井秀典,他:動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療ガイド,2013年版.日本動脈硬化学会,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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