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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻10号

2016年09月発行

文献概要

増刊号 はじめて出会う 検査画像 7章 生理

1 ペースメーカを入れるべき徐脈性不整脈

著者: 市川篤1

所属機関: 1東京女子医科大学病院中央検査部

ページ範囲:P.992 - P.995

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Key Sentence

■洞不全症候群(SSS)は,洞結節からの刺激が途絶えることにより徐脈が発生し,ペースメーカ植え込み適応においては自覚症状の有無が重要となる.

■房室ブロック(AV block)は,房室間の興奮伝導障害により徐脈が発生し,ペースメーカ植え込み適応においては,症状に加えてブロック部位や原因が重要となる.

■近年,心室ペーシングによる種々の弊害が明らかとなり,その対応策のための複雑なペーシングモードが開発されている.

参考文献

1)日本循環器学会:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2010年度合同研究班報告)不整脈の非薬物治療ガイドライン,2011年改訂版(http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_okumura_h.pdf:最終アクセス2016年6月14日)
2)杉本恒明(監修),井上博(編):新不整脈学.南江堂,2003
3)井上博,村川裕二(編):不整脈学.南江堂,2012
4)石川利之:心臓ペーシングのすべて,改訂2版.中外医学社,2012
5)大江透:不整脈—ベッドサイド診断から非薬物治療まで.医学書院,2007
6)Sweeney MO, Hellkamp AS, Ellenbogen KA, et al : Adverse effect of ventricular pacing on heart failure and atrial fibrillation among patients with normal baseline QRS duration in a clinical trial of pacemaker therapy for sinus node dysfunction. Circulation 107:2932-2937,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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