icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻10号

2016年09月発行

文献概要

増刊号 はじめて出会う 検査画像 7章 生理

4 もう迷わない! フローボリューム曲線の換気分類別疾患とアーチファクト対策

著者: 大久保輝男1

所属機関: 1埼玉県立循環器・呼吸器病センター検査技術部

ページ範囲:P.1006 - P.1009

文献購入ページに移動
Key Sentence

■気腫優位型慢性閉塞性肺疾患(COPD)のフローボリューム曲線は努力呼気早期にピークを示した後,急激な気流速度の低下を示し,その後は低流量が持続するというパターンを示す(図1①).

■発作時の気管支喘息のフローボリューム曲線は,ピークフローが低下し,最大呼気位までほぼ直線的に下降する(図1②).

■間質性肺炎のフローボリューム曲線は横軸の肺活量(VC)が少ない割にはピークフローが高い,背高のっぽの曲線になることが多い(図1③).

■上気道閉塞の判断には,通常のフローボリューム曲線に吸気のフローボリューム曲線を加えた最大フローボリューム曲線が有用である(図1④).

参考文献

1)日本呼吸器学会(編):COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン.メディカルレビュー社,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら