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連載 忘れられない症例から学ぶ超音波検査・14
関節リウマチ(RA)
著者: 西森美佐子1
所属機関: 1だいいちリハビリテーション病院検査室
ページ範囲:P.1096 - P.1101
文献購入ページに移動関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は膠原病の一種で,免疫機構に異常をきたし,関節に炎症を起こします.この状態が続くと,関節が徐々に破壊され,やがて機能障害となります.患者数は日本全国で70万〜100万人ともいわれ,男女比は1対4と圧倒的に女性に多く認められます1).30〜50歳代の方を中心に,あらゆる年齢の方に発症します.症状と病態では,朝のこわばり(morning stiffness)や関節炎が特徴的です.しかし,“関節”だけが冒される病気と思いがちですが,微熱・倦怠感・食欲不振などの全身症状,間質性肺炎などの肺病変,眼症状,皮膚症状など関節以外も冒されるため,全身管理が必要とされる病気です.
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