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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻13号

2016年12月発行

文献概要

技術講座 一般

尿中に寄生虫が検出されたときの考え方,対処法

著者: 福富裕之1

所属機関: 1株式会社昭和メディカルサイエンス検査部

ページ範囲:P.1230 - P.1234

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Point

●尿中に寄生虫がみられた場合には,それが治療対象とすべき寄生虫なのか,外部からの混入物なのかを見極めることが重要です.

●尿には消化管に由来する寄生虫や,外陰部付近に寄生する外部寄生虫の混入がみられることがあります.

●由来不明の生物が検出された場合には,混入経路を突き止めることで,他の寄生虫疾患の診断のきっかけや,検査室の衛生管理や検査手技の見直しに結びつくことがあります.

参考文献

1)藤田紘一郎:リンパ性フィラリア症.大鶴正満,亀谷了,林滋生(監修):日本における寄生虫学の研究7.目黒寄生虫館,pp565-575,1999
2)森雄一:寄生虫検査60年の歩み—学校保健安全法施行規則一部改訂にあたって.予防医 57:109-119,2015
3)阿保一茂,曽木広信,林陽子,他:尿沈渣中に腸レトルタモナスを認めた1症例.埼臨技会誌 55:223-226,2008
4)福富裕之:尿中に認められる寄生虫の見方と考え方.Med Technol 34:1176-1179,2006
5)福富裕之:ボードー鞭毛虫.Med Technol 35:308-309,2007
6)佐々木彩,植野友香,林紀子,他:尿沈渣中に繊毛虫Colpoda steiniiを認めた1症例.医学検査 60:912-916,2011
7)福富裕之:尿中から検出される自由生活性微生物はどこからくるのか? 腎・泌尿器検査研究会第12回学術集会抄録集,p12,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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