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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻13号

2016年12月発行

技術講座 免疫

—step up編—キャピラリー電気泳動法(CE)の原理と臨床検査における応用

著者: 宇治義則1 東靖之1

所属機関: 1国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科 保健医療学専攻 臨床検査学分野

ページ範囲:P.1242 - P.1248

文献概要

Point

●キャピラリー電気泳動法(CE)は,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を改造して製作した装置での一連の研究から始まった.

●CEの主流をなすフリーゾーンCEでは,電気泳動的移動と電気浸透流により,試料中の成分の分離を行うことができる.

●臨床検査に導入されているCEによる蛋白分画測定法では,膜電気泳動法との測定原理の違いによる基準範囲の変更,M蛋白の移動度,干渉物質の違いなどに留意が必要である.

参考文献

1)宇治義則,岡部紘明:(総説)キャピラリー電気泳動法の臨床検査への応用.日臨検自動化会誌 21:755-762,1996
2)三浦雅一,宇治義則,畠啓視,他:キャピラリー電気泳動法によるヒト血清蛋白の分離と同定.臨化 23:32-37,1994
3)伊藤喜久:キャピラリー電気泳動法による血清蛋白分画とその応用.Med Technol 39:278-284,2011
4)宇治義則,姫野真悟,吉田千晶:キャピラリー電気泳動法の臨床検査への展開.臨検 49:969-974,2005
5)前場良太,宇治義則,姫野真悟,他:キャピラリー等速電気泳動法を用いたリポ蛋白分析のメタボリックシンドロームの臨床診断に於ける有用性.生物試料分析 30:150-156,2007
-ミクログロブリンの検出.臨検 55:70-74,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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