文献詳細
文献概要
疾患と検査値の推移
痛風
著者: 谷口敦夫1
所属機関: 1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター
ページ範囲:P.1250 - P.1255
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●痛風とは,関節内に形成された尿酸塩結晶に起因する関節炎を主徴とする疾患である.主な症状は母趾中足趾節(MTP)関節などに生じる急性関節炎であり,痛風発作と称される.メタボリックシンドロームの合併が多い.
●高尿酸血症は,血清尿酸値7.0mg/dLを超える場合をいう.高尿酸血症は痛風の生化学的基盤である.
●痛風発作のときには血清尿酸値が低下することがあり,診断で注意を要する.この機序には,インターロイキン(IL)-6やコルチゾールが関与していると考えられている.
●痛風とは,関節内に形成された尿酸塩結晶に起因する関節炎を主徴とする疾患である.主な症状は母趾中足趾節(MTP)関節などに生じる急性関節炎であり,痛風発作と称される.メタボリックシンドロームの合併が多い.
●高尿酸血症は,血清尿酸値7.0mg/dLを超える場合をいう.高尿酸血症は痛風の生化学的基盤である.
●痛風発作のときには血清尿酸値が低下することがあり,診断で注意を要する.この機序には,インターロイキン(IL)-6やコルチゾールが関与していると考えられている.
参考文献
1)Campion EW, Glynn RJ, DeLabry LO : Asymptomatic hyperuricemia. Risks and consequences in the Normative Aging Study. Am J Med 82:421-426,1987
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4)大関武彦,中川祐一:副腎皮質の構造と機能.小川聡(総編集):内科学書.中山書店,pp145-150,2013
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