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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻13号

2016年12月発行

ワンポイントアドバイス

術中迅速組織診断標本を作製する際の最良の固定液

著者: 芹澤昭彦1

所属機関: 1東海大学医学部付属病院病理検査技術科

ページ範囲:P.1280 - P.1283

文献概要

はじめに

 現在,病理検査における凍結切片を用いた術中迅速診断は,手術方針や患者の術後の予後を決めるうえで大きな役割を果たしており,病理検査室を有する多くの施設で実施されている.しかし,術中迅速診断における凍結標本作製法は,各施設で凍結方法や固定液などが異なっており,標準化や統一化はなされていない.固定液の違いは,形態の保持だけに限らず,その後の染色性に差が生じるため,その選択と使用はとても重要である.本稿では,いくつかの固定液1)における染色性の違いについて述べる.参考にしていただければ幸いである.

参考文献

1)川島徹,青木裕志:4-5.凍結切片作製法.病理技術研究会(編):基礎病理技術学.病理技術研究会,pp28-31,2013
2)名倉宏,長村義之,堤寛(編):第二章 Ⅴ.切片の作製法.渡辺・中根 酵素抗体法,改訂四版.学際企画,pp101-106,2002
3)芹澤昭彦,川井健司,堤寛,他:EPOS(Enhanced Polymer One-Step Staining)法の術中迅速診断への応用:細胞増殖関連核内抗原(PCNAおよびKi-67抗原)の局在観察に対する至適染色条件.病理と臨 12:745-748,1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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