文献詳細
疾患と検査値の推移
文献概要
Point
●甲状腺中毒症を呈する病態のなかには甲状腺機能亢進症,破壊性甲状腺炎,外因性の3種類がある.おのおのは治療方針が大きく異なり,鑑別が重要になる.
●甲状腺ホルモン異常に伴う一般検査値の異常はしばしばみられ,特に肝機能異常は甲状腺中毒症,甲状腺機能低下症どちらにもみられる.
●健診など定期的な経過観察中に突然肝機能障害や脂質異常症がみられた場合は,甲状腺異常の存在を疑う必要がある.
●甲状腺中毒症を呈する病態のなかには甲状腺機能亢進症,破壊性甲状腺炎,外因性の3種類がある.おのおのは治療方針が大きく異なり,鑑別が重要になる.
●甲状腺ホルモン異常に伴う一般検査値の異常はしばしばみられ,特に肝機能異常は甲状腺中毒症,甲状腺機能低下症どちらにもみられる.
●健診など定期的な経過観察中に突然肝機能障害や脂質異常症がみられた場合は,甲状腺異常の存在を疑う必要がある.
参考文献
1)網野信行:「Subclinical hypothyroidism 潜在性甲状腺機能低下症の実態調査と治療手引き」作成までの経緯.ホルモンと臨 56:653-654,2008
2)田尻淳一:抗甲状腺薬の副作用─無顆粒球症への対処の重要性.内科 100:871-875,2007
3)Pearce EN : Update in lipid alterations in subclinical hypothyroidism. J Clin Endocrinol Metab 97:326-333,2012
掲載誌情報