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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻2号

2016年02月発行

疾患と検査値の推移

甲状腺中毒症・機能低下症

著者: 岩久建志1 吉村弘1 久岡俊彦1 伊藤公一1

所属機関: 1伊藤病院

ページ範囲:P.132 - P.139

文献概要

Point

●甲状腺中毒症を呈する病態のなかには甲状腺機能亢進症,破壊性甲状腺炎,外因性の3種類がある.おのおのは治療方針が大きく異なり,鑑別が重要になる.

●甲状腺ホルモン異常に伴う一般検査値の異常はしばしばみられ,特に肝機能異常は甲状腺中毒症,甲状腺機能低下症どちらにもみられる.

●健診など定期的な経過観察中に突然肝機能障害や脂質異常症がみられた場合は,甲状腺異常の存在を疑う必要がある.

参考文献

1)網野信行:「Subclinical hypothyroidism 潜在性甲状腺機能低下症の実態調査と治療手引き」作成までの経緯.ホルモンと臨 56:653-654,2008
2)田尻淳一:抗甲状腺薬の副作用─無顆粒球症への対処の重要性.内科 100:871-875,2007
3)Pearce EN : Update in lipid alterations in subclinical hypothyroidism. J Clin Endocrinol Metab 97:326-333,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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