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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻2号

2016年02月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

病理組織検体(パラフィンブロック)からアスベスト小体を証明できますか?

著者: 石田匠1

所属機関: 1独立行政法人労働者健康福祉機構北海道中央労災病院中央検査部

ページ範囲:P.152 - P.157

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はじめに

 近年,石綿(アスベスト)関連疾患が社会問題となっています.中皮腫は石綿ばく露に特徴的な疾患とされていますが,肺癌も多くの石綿労働者に発症しています.石綿関連肺癌は全肺癌の数%程度と推定され1),石綿による肺癌の労災認定および健康被害救済制度の認定時には,肺実質組織を用いた石綿小体または石綿繊維の証明が重要な認定要件となっています.

参考文献

1)神山宣彦:石綿関連疾患と石綿小体・石綿繊維の計測.日職災医会誌 62:289-297,2014
2)厚生労働省:石綿による疾病の労災認定(パンフレット)(http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/061013-4.html)(2015年12月4日アクセス)
3)高田礼子(監修),森永謙二,神山宣彦(編):石綿と健康被害─石綿による健康被害と救済給付の概要,第8版.環境再生保全機構石綿健康被害救済部,2014
4)神山宣彦,森永謙二(監修),神山宣彦,篠原也寸志,松本省司:石綿小体計測マニュアル,第2版.労働者健康福祉機構,環境再生保全機構,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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