icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻3号

2016年03月発行

文献概要

技術講座 生理

—step up編—副甲状腺の超音波検査

著者: 岡村康子1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構千葉東病院臨床検査科

ページ範囲:P.212 - P.216

文献購入ページに移動
Point

●超音波検査は簡便・安価で非侵襲的であり,副甲状腺(PTG)の画像検査で第一選択肢となっている.

●正常のPTGはサイズが小さく通常は超音波像として観察することが困難であり,超音波検査でPTGが描出されれば,腫大しているといえる.

●PTGは位置異常が多いので,検査時には頸部をよく伸ばしてもらい,鎖骨下などを広く観察する.

●PTGが描出されたら,その数と位置,サイズ(体積)を記録し,ドプラ法にて血流状態の確認をすることが大切である.

参考文献

1)井上大輔:副甲状腺機能低下症.成瀬光栄,平田結喜緒,島津章(編):内分泌代謝専門医ガイドブック,改訂第3版.診断と治療社,pp190-192,2012
2)杉本利嗣:原発性副甲状腺機能亢進症.成瀬光栄,平田結喜緒,島津章(編):内分泌代謝専門医ガイドブック,改訂第3版.診断と治療社,pp182-184,2012
3)日本乳腺甲状腺超音波診断会議甲状腺用語診断基準委員会(編集),貴田岡正史,鈴木真一(責任編集):甲状腺超音波診断ガイドブック(改訂第2版).南江堂,2012
4)日本透析医学会:慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン.透析会誌 45:301-356,2012
5)五嶋玲子,角田隆俊:副甲状腺の画像診断.深川雅史(編):CKD-MBDハンドブック,2nd edition.日本メディカルセンター,pp111-117,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?