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疾患と検査値の推移
急性心筋炎
著者: 林大知1 村井大輔1 山田聡1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科循環病態内科学
ページ範囲:P.218 - P.224
文献購入ページに移動●発症から数時間の経過で急速に血行動態の破綻をきたし,致死的な経過をとる心筋炎を劇症型心筋炎と呼ぶ.
●巨細胞性心筋炎や好酸球性心筋炎に対して,免疫抑制療法が著効することがある.このため,心内膜心筋生検により迅速かつ正確に診断を確定し,早期に治療を開始することが重要である.
●心筋トロポニンは,迅速診断および劇症化の予測に有用である.
●血液生化学検査,心電図,心エコー図の所見は数時間ごとに変化しうるので,経過を観察することが重要である.
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