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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻3号

2016年03月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

防水型ホルター心電図検査施行および機器装着時の注意点

著者: 福井聖心1

所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部 循環機能検査室

ページ範囲:P.254 - P.255

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はじめに

 わが国での入浴時の死亡事故は年間15,000件1)ともいわれており,高齢者の割合が高い.シャワー浴が主体の欧米では入浴死は極めて少ないため,日本特有の入浴慣習が関係している可能性が指摘されている.入浴死を起こした患者の既往歴は循環器疾患が最も多く,入浴時の予兆を知ることができれば,死亡事故の予防につながると考えられる1).近年,防水型ホルター(Holter)心電図検査が開発され,入浴時の予兆を捉えることが可能となり,入浴死減少に光を見いだした.しかし,機器装着による入浴に不安を感じる方が少なくなく,防水型ホルター心電図検査を行う際の不安を解消する説明や対応,また装着時の工夫についてのポイントを概説する.

参考文献

1)笠巻祐二,渡辺一郎,平山篤志:防水型ホルター心電図の臨床的有効性—入浴時心電図評価の意義.医事新報 4442:69,2009
2)草野研吾,森あい子:Brugada症候群における入浴中の心電図記録の重要性.フクダ電子社,pp2-5,2011
3)笠巻祐二:防水型ホルター心電計の臨床的有効性.ホルターレポート Vol.01.スズケン社,2009
4)日本光電工業社:Cardiomemory(小冊子).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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