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教科書には書いていない採血のコツ・12【最終回】
血管迷走神経反応(VVR)の回避法:「患者を笑顔に!」
著者: 杤尾人司1
所属機関: 1神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部
ページ範囲:P.293 - P.293
文献購入ページに移動 血管迷走神経反応(vasovagal reaction:VVR)とは,心理的不安を抱きながら極度に緊張した際に,一時的に気分不快,冷汗,顔面蒼白,失神などが生じることをいう.正確なメカニズムは不明であるが,迷走神経の興奮による血圧の低下や徐脈により,脳貧血を起こすと考えられている1).
静脈採血時には,針が刺さることへの恐怖や痛みに対するストレスが原因となって,しばしばVVRが生じることがある.その頻度は1%未満とされているが1),多数の採血を行っている外来採血室では,決して小さな値ではない.
静脈採血時には,針が刺さることへの恐怖や痛みに対するストレスが原因となって,しばしばVVRが生じることがある.その頻度は1%未満とされているが1),多数の採血を行っている外来採血室では,決して小さな値ではない.
参考文献
1) JCCLS特定非営利活動法人日本臨床検査標準協議会:血管の選択.標準採血法ガイドライン(GP4-A2).p40,2011
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