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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻4号

2016年04月発行

文献概要

技術講座 生理

—step up編—リウマチの画像診断—超音波検査法を用いた関節所見

著者: 佐川昭1

所属機関: 1医療法人社団佐川昭リウマチクリニック

ページ範囲:P.306 - P.312

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Point

●2013年のEULARで,日常臨床におけるRAの画像検査についてのrecommendationsが発表され,①RAの診断,②炎症と関節破壊の検出,③RAの予後,予測,治療反応性,④疾患進行のモニタリング,⑤臨床的寛解の画像評価の点で,MRIとともに特に超音波検査の有用性が強調された.

●患者に優しい検査である.非侵襲性で,患部に触れ,症状を聞きながら診ることができる.関節内炎症の程度がリアルタイムですぐわかる.

●患者の手指関節病変(骨表面の不整,滑膜肥厚,関節液の貯留)も十分に把握でき,MRIの所見ともほぼ一致する.

参考文献

1) Colebatch AN, Edwards CJ, Østergaard M, et al : EULAR recommendations for the use of imaging of the joints in the clinical management of rheumatoid arthritis. Ann Rheum Dis 72 : 804-814, 2013
2) 佐川昭,大田俊行:手にとるようにわかる 関節リウマチの超音波検査—基礎・走査方法から症例まで.ベクトル・コア,2010
3) 佐川昭,成田明宏,辺見美穂子,他:超音波ドプラ法による関節炎の評価.分子リウマチ 3:69-76,2006
4) 佐川昭,小川純子,大裏瑞穂:新しい画像診断:MRIと超音波検査.治療 89:360-366,2007
5) Garlaschi G,Silvestri E,Satragno L,他(著),佐川昭,神島保(訳):手のリウマチの画像診断.シュプリンガー・フェアラーク東京,2005
6) 佐川昭:超音波検査.井上和彦(編):手にとるようにわかる 関節リウマチのための画像診断—単純X線写真・MRI・超音波検査・CT(関節・肺)・関節鏡.ベクトル・コア,pp94-122,2009
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9) 日本リウマチ学会関節リウマチ超音波標準化小委員会(編):リウマチ診療のための関節エコー評価ガイドライン—滑膜病変アトラス.羊土社,2014
10) 日本リウマチ学会関節リウマチ超音波標準化委員会(編):リウマチ診療のための関節エコー撮像法ガイドライン.羊土社,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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