icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻5号

2016年05月発行

病気のはなし

気管支喘息

著者: 松倉聡1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院呼吸器内科

ページ範囲:P.360 - P.365

文献概要

Point

●気管支喘息の病因は単一ではなく,Ⅰ型アレルギーが関与するとは限らない.

●病態の基本は,慢性好酸球性気道炎症と,それに伴う気道過敏性亢進である.

●診断は特徴的な臨床症状と他の疾患の鑑別,検査所見を組み合わせ,総合的に判断する.

●臨床検査は,好酸球性気道炎症を確認するもの,気道狭窄の状態と可逆性,気道過敏性を確認するものが主体となる.画像診断や一般血液検査,細菌学的検査は,疾患の鑑別のために必要となる.

参考文献

1)一般社団法人日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会:喘息予防・管理ガイドライン2015.協和企画,2015
2)松倉聡:遷延性,慢性咳嗽の鑑別診断と治療 風邪症候群と咳嗽について.都医雑誌 63:159-165,2010
3)山内広平:内科—100年のあゆみ(呼吸器)日本人の貢献 アストグラフ.日内会誌 91:82-84,2002
4)笠原慶太,堀内一哉,澁谷泰弘,他:NO breathによる呼気中一酸化窒素(FeNO)測定の有用性について.アレルギー 60:443,2011
5)松倉聡,武田純一,國分二三男:喘息死を防ぐために.呼吸器内科 23:233-238,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら