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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻5号

2016年05月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

原発性アルドステロン症(PA)

著者: 若山綾子1 臼倉幹哉2

所属機関: 1芳珠記念病院内科 2金沢大学医薬保健研究域医学系臓器機能制御学

ページ範囲:P.398 - P.405

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Point

●低K血症を伴わない原発性アルドステロン症(PA)症例も存在するため,血清K値が正常でもPAは除外できない.

●スクリーニングには,血漿アルドステロン濃度/血漿レニン活性比(ARR)が有用である.

●手術適応を判断する場合は,病型・局在診断のため副腎静脈サンプリング(AVS)が必須である.

●PA術後に高血圧が治癒しない症例や,腎機能が悪化する症例があるため,術前の臓器障害の評価と,術後の慎重な経過観察が必要である.

参考文献

1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会(編):高血圧治療ガイドライン2014.日本高血圧学会,2014
2)佐藤文俊,森本玲,伊藤貞嘉,他:Ⅴ.副腎皮質 2.原発性アルドステロン症の適切な診断と治療のために.日内会誌 103:886-894,2014
3)成瀬光栄,平田結喜緒,田辺晶代(編):原発性アルドステロン症診療マニュアル,改訂第2版.診断と治療社,2011
4)田辺晶代,市原淳弘:原発性アルドステロン症.成瀬光栄,平田結喜緒,島津章(編):内分泌代謝専門医ガイドブック,改訂第3版.診断と治療社,pp208-213,2012
5)西川哲男,大村昌夫,佐藤文俊,他:日本内分泌学会臨床重要課題—原発性アルドステロン症の診断治療ガイドライン2009.日内分泌会誌 86(Suppl):1-19,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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