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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻6号

2016年06月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

糖尿病コントロール検査であるHbA1c,グリコアルブミン,1,5-AGの使い分けと検体提出の際の注意点を教えてください. 

著者: 仁木裕子1 藤田晴美1 田中佳1

所属機関: 1金沢医科大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.504 - P.507

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はじめに

 平成26(2014)年,厚生労働省の「患者調査の概況」1)にて,わが国の糖尿病患者数が316万人超と発表された.糖尿病患者は血糖値を適切に管理することで合併症が起きにくくなることから,血糖値を管理することが最も重要になる.血糖値を管理する検査項目には,随時血糖,ヘモグロビンA1c(hemoglobin A1c:HbA1c),グリコアルブミン(glycoalbumin:GA),1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-anhydro-D-glucitol:1,5-AG)がある.本稿では,それぞれの検査項目について説明する.

参考文献

1)厚生労働省:結果の概要 5.主な傷病の総患者数 平成26年(2014)患者調査の概況(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/14/)(2016年1月25日アクセス)
2)金井正光,奥村伸生(編):臨床検査法提要,改訂第32版.金原出版,pp514-526,2005
3)浦山修,中山年正,入野勤,他:臨床化学検査学,第2版.医歯薬出版,pp147-149,2006
4)日本透析医学会:血糖コントロールの意義と指標・目標値.日透析医学会誌 46:319-324,2013
5)宮田哲:内分泌学的検査 糖尿病 グリコアルブミン.高久史麿(監修),黒川清,春日雅人,北村聖(編):臨床検査データブック 2013-2014.医学書院,p322,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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