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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻7号

2016年07月発行

文献概要

技術講座 血液

血球計数検査—偽高値,偽低値を見逃さないために

著者: 盛合亮介1 遠藤明美1 髙橋聡12

所属機関: 1札幌医科大学附属病院検査部 2札幌医科大学医学部感染制御・臨床検査医学講座

ページ範囲:P.570 - P.576

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Point

●最終的に測定データを報告する臨床検査技師は,臨床病態を理解すると同時に,偽高値および偽低値を呈する要因とその対処法について知っていなければならない.

●偽高値,偽低値を見逃さないためのポイントとして,①測定原理の理解,②測定前の検体の状態確認,③測定後のデータチェック,④ヒストグラム・サイトグラム分布パターンを熟知し有効に活用すること,が挙げられる.

●偽高値,偽低値を回避するために,自動血球分析装置の保守点検や精度管理を実施することも重要である.

参考文献

1)岡田定:血算値判読の極意 血球計数(血算)—概論.臨検 59:152-158,2015
2)権藤和美:日当直これだけは知っておきたい緊急検査マニュアル 緊急検査における検査項目 血液検査 血球数算定.Med Technol 37:1495-1508,2009
3)兜森修,金倉譲,岩谷良則:自動血球分析装置における検査値への影響因子と対応策.日検血会誌 3:187-193,2002
4)安藤秀実:知っておきたい!自動化時代の落とし穴 自動血球分析装置.Med Technol 39:126-133,2011
5)清水長子:自動血球測定法.日本検査血液学会(編):スタンダード検査血液学,第3版.医歯薬出版,pp85-93,2014
6)星恵輔:技術講座 EDTA依存性偽性血小板減少症—対策の現状および注意点.Med Technol 43:991-997,2015
7)日本臨床衛生検査技師会:平成25年度日臨技臨床検査精度管理調査報告書,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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