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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻7号

2016年07月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)

著者: 高蓋寿朗1

所属機関: 1国立病院機構広島西医療センター 臨床研究部

ページ範囲:P.596 - P.602

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Point

●特発性血小板減少性紫斑病(ITP)が疑われた症例では,血小板減少をきたす原因となる他の疾患,病態を除外することによって診断を進めていく.

●ITPの病態を反映し,特異性の比較的高い検査項目を組み合わせ,積極的にITPを診断する「ITPの診断基準案」が作成されているが,実用化に至っていない.

●ITPは症例ごとの経過,治療に対する反応が多様であり,症例に応じた的確な治療法の選択と慎重な経過観察が重要である.

参考文献

1)Johnsen J : Pathogenesis in immune thrombocytopenia : new insights. Hematology Am Soc Hematol Educ Program 2012:306-312,2012
2)Provan D, Stasi R, Newland AC, et al : International consensus report on the investigation and management of primary immune thrombocytopenia. Blood 115:168-186,2010
3)厚生労働省特発性凝固異常症研究班(主任研究者:池田康夫):血液凝固異常症に関する調査研究(平成19年度),2007
4)厚生労働省難治性疾患克服研究事業血液凝固異常症に関する調査研究:ITP治療の参照ガイド作成委員会:成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド2012版.臨血 53:433-442,2012
5)González-López TJ, Pascual C, Álvarez-Román MT, et al : Successful discontinuation of eltrombopag after complete remission in patients with primary immune thrombocytopenia. Am J Hematol 90:E40-E43,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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