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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻7号

2016年07月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

心房細動の心電図でのST評価や心室性期外収縮と変行伝導の区別の仕方を教えてください

著者: 和田悠子1

所属機関: 1滋賀医科大学循環器内科

ページ範囲:P.626 - P.629

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Q 心房細動の心電図でのST評価や心室性期外収縮と変行伝導の区別の仕方を教えてください

A まず基本事項として,心房細動のf波は,心房に最も近接したV1誘導で最大になるのが一般的ですので,心房細動の心電図でf波に惑わされず基線の変化を評価したい場合は,V1以外の誘導に着目することが大切です.心房細動ではf波の振幅は0.2mV(通常の記録で波高が2mm)程度で,長期間持続した場合や個体の加齢とともに,f波の振幅は小さくなります.

参考文献

1)五十嵐正男,山科章:不整脈の診かたと治療,第5版 第9刷.医学書院,1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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