文献詳細
FOCUS
文献概要
はじめに
口腔は,呼吸・構音・摂食という人間として基本的な機能をつかさどる非常に重要な器官である.口腔癌は癌全体の2%程度ではあるが1),男女ともに年々増加し,また若年齢化している2).進行した口腔癌の外科的治療は,口腔の基本的な機能を大きく妨げるだけでなく顔貌の変化をも引き起こすことがある.本稿では,口腔癌の早期発見を目指した口腔細胞診について述べる.
口腔は,呼吸・構音・摂食という人間として基本的な機能をつかさどる非常に重要な器官である.口腔癌は癌全体の2%程度ではあるが1),男女ともに年々増加し,また若年齢化している2).進行した口腔癌の外科的治療は,口腔の基本的な機能を大きく妨げるだけでなく顔貌の変化をも引き起こすことがある.本稿では,口腔癌の早期発見を目指した口腔細胞診について述べる.
参考文献
1)下野正基, 高田隆(編):新口腔病理学.医歯薬出版,2008
2)柴原孝彦:口腔がんの制御に向けて.歯科学報 109:58-71,2009
3)石橋浩晃, 秀島克巳, 関根浄治:細胞診による口腔がん早期発見.日口腔腫瘍会誌 25:54-71,2013
4)日本口腔腫瘍学会(編):口腔癌取扱い規約,第一版.金原出版,2010
5)公益社団法人日本臨床細胞学会(編):細胞診ガイドライン5 消化器,2015年度版.金原出版,2015
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