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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻8号

2016年08月発行

文献概要

FOCUS

遺伝性乳癌—遺伝性乳癌卵巣癌症候群診療の現状

著者: 細田充主12 山下啓子2

所属機関: 1砂川市立病院乳腺外科 2北海道大学病院乳腺外科

ページ範囲:P.658 - P.660

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はじめに

 2013年5月に米女優アンジェリーナ・ジョリーが,ニューヨーク・タイムズ誌上で,自身がBRCA1遺伝子〔遺伝性乳癌卵巣癌症候群(hereditary breast and ovarian cancer:HBOC)の原因遺伝子〕に生殖細胞変異があり,両側乳房を予防的に切除したことを公表した.このニュースはわが国でも非常に大きく取り上げられ,以来,乳癌診療の現場においてもHBOCに対する理解,検査,予防的切除が徐々に広まりつつある.本稿では,わが国におけるHBOC診療の現状と問題点について述べる.

参考文献

1)国立がん研究センターがん対策情報センター:がん情報サービス「がん登録・統計」(http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html)(2016年4月18日アクセス)
2)Chen S, Iversen ES, Friebel T, et al : Characterization of BRCA1 and BRCA2 mutations in a large United States sample. J Clin Oncol 24:863-871,2006
3)Tai YC, Domchek S, Parmigiani G, et al : Breast cancer risk among male BRCA1 and BRCA2 mutation carriers. J Natl Cancer Inst 99 : 1811-1814, 2007
4)NCCN : Genetic/Familial High-Risk Assessment : Breast and Ovarian. Version 2,2015
5)認定遺伝カウンセラー制度委員会ホームページ(http://plaza.umin.ac.jp/~GC/)(2016年4月18日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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