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文献詳細

雑誌文献

検査と技術44巻9号

2016年09月発行

文献概要

技術講座 微生物

マイコプラズマ肺炎の迅速診断検査

著者: 杵渕貴洋1

所属機関: 1社会福祉法人北海道社会事業協会富良野病院 臨床検査科微生物検査室

ページ範囲:P.742 - P.748

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Point

●マイコプラズマ肺炎の臨床検査には遺伝子検査法(LAMP法),抗原迅速検査(イムノクロマトグラフィー法),IgM抗体迅速検査(EIA法)などが利用できる.

●LAMP法は感度,特異性に優れているが,ある程度の設備が必要である.

●抗原迅速検査は最も迅速性に優れており,急性期のスクリーニング検査に適する.

●IgM抗体迅速検査は,本感染症の検査法における唯一の抗体検査である.

参考文献

1)杵渕貴洋,加野大樹,角谷不二雄,他:Mycoplasma感染症診断におけるLAMP法を用いたMycoplasma pneumoniae DNA検出の有用性と従来法(培養法・血清学的検査法)の比較検討.日臨微生物誌 23:87-94,2013
2)Sillis M : The limitations of IgM assays in the serological diagnosis of Mycoplasma pneumoniae infections. J Med Microbiol 33:253-258,1990
3)柳原克紀,西村典考,岡田侑也:臨床編 3臨床診断技術 1.培養法,抗原検出法,抗体検出法,遺伝子検出法.日本マイコプラズマ学会(編):最新マイコプラズマ学.近代出版,pp156-158,2016
4)van Griethuysen AJ, de Graaf R, van Druten JA, et al : Use of the enzyme-linked immunosorbent assay for the early diagnosis of Mycoplasma pneumoniae infection. Eur J Clin Microbiol 3:116-121,1984

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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