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技術講座 病理
病理組織標本作製における各種脱灰方法の選択
著者: 磯﨑勝1
所属機関: 1小田原市立病院病理診断科
ページ範囲:P.750 - P.758
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●酸性脱灰液とエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の脱灰能力の違いを理解し,検体に則した脱灰処理を行う.
●表面脱灰は,ターンアラウンドタイム(TAT)を変化させることなく脱灰でき,組織への障害も最小限で済むため,頻度が高くなっている.
●脱灰方法は,脱灰液の原理を理解し,対象となる組織の性状をよく確認したうえで,選択する必要がある.
●酸性脱灰液とエチレンジアミン四酢酸(EDTA)の脱灰能力の違いを理解し,検体に則した脱灰処理を行う.
●表面脱灰は,ターンアラウンドタイム(TAT)を変化させることなく脱灰でき,組織への障害も最小限で済むため,頻度が高くなっている.
●脱灰方法は,脱灰液の原理を理解し,対象となる組織の性状をよく確認したうえで,選択する必要がある.
参考文献
1)Kerr JB(著),河田光博,小路武彦(監訳):カラーアトラス機能組織学,原著第2版.医歯薬出版,2013
2)特定非営利活動法人病理技術研究会:基礎病理技術学.特定非営利活動法人病理技術研究会,2013
3)福田種男(編):病理組織標本作製の理論.実験病理組織研究会,2008
4)木村優:溶液内の錯体化学入門.共立出版,1991
5)Kiernan JA : Histological and histochemical methods. Theory and practice, 3th ed. Arnold, London, 1999
6)日本病理学会(編):病理技術マニュアル3 病理組織標本作製技術 上巻.医歯薬出版,1981
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