文献詳細
疾患と検査値の推移
文献概要
Point
●新生児溶血性疾患(HDN)とは,母体の不規則抗体が胎盤を通して児に移行し,溶血反応を起こして,貧血や黄疸をきたす病態である.
●不規則抗体とは,赤血球のさまざまな抗原に感作されて産生される抗体で,ほとんどがIgGに属し,胎盤を通過する.
●HDNの原因として重要なものは,ABO不適合,RhD不適合,その他のRh不適合である.
●早発黄疸の原因としてHDNは最も多く,早期から適切な管理や治療を行わなければ,重症化して核黄疸を呈することがある.
●新生児溶血性疾患(HDN)とは,母体の不規則抗体が胎盤を通して児に移行し,溶血反応を起こして,貧血や黄疸をきたす病態である.
●不規則抗体とは,赤血球のさまざまな抗原に感作されて産生される抗体で,ほとんどがIgGに属し,胎盤を通過する.
●HDNの原因として重要なものは,ABO不適合,RhD不適合,その他のRh不適合である.
●早発黄疸の原因としてHDNは最も多く,早期から適切な管理や治療を行わなければ,重症化して核黄疸を呈することがある.
参考文献
1)高橋幸博:溶血性黄疸の診断と治療.周産期医 37:1315-3120,2007
2)鈴木りか,氏家二郎,大戸斉:血液型不適合妊娠.大戸斉,大久保光夫(編):わかりやすい周産期・新生児の輸血治療.メジカルビュー社,pp122-127,2009
3)日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会(編):産婦人科診療ガイドライン—産科編2011.(抗D抗体以外の)不規則抗体が発見された場合は? 日本産科婦人科学会,pp27-28,2011
4)宮崎澄雄,古賀広幸,赤塚順一,他:小児溶血性貧血の全国調査成績.日小児血液会誌 6:437-440,1992
掲載誌情報