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検査と技術45巻10号

2017年10月発行

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トピックス

コンパニオン診断薬としてのPD-L1免疫組織化学染色

著者: 島田直樹1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院病理診断科

ページ範囲:P.1117 - P.1119

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はじめに

 肺癌治療には大きく,外科的治療,薬物治療,放射線治療がある.薬物治療には,殺細胞性抗癌薬,血管新生阻害薬,分子標的治療薬が存在する.近年,第4の癌治療薬として免疫療法薬が注目されている.免疫療法薬は2015年12月にニボルマブ(オプジーボ®),2016年12月にペムブロリズマブ(キイトルーダ®)が承認・発売され,保険診療で使用されている.両者は免疫チェックポイント阻害薬であり,使用には病理組織検体を用いた免疫組織化学染色による効果予測の判定が必要である.ニボルマブはコンプレメンタリー診断薬として,PD-L1 IHC 28-8 pharmDx「ダコ」を用いた検査,ペムブロリズマブにはコンパニオン診断薬として,PD-L1 IHC 22C3 pharmDx「ダコ」を用いた検査が必要となっている.今回はPD-L1 IHC 22C3 pharmDx「ダコ」の免疫組織化学染色について解説する.

参考文献

1)日本肺癌学会:EBMの手法による肺癌診療ガイドライン,2016年版.金原出版,2016
2)Herbst RS, Baas P, Kim DW, et al : Pembrolizumab versus docetaxel for previously treated, PD-L1-positive, advanced non-small-cell lung cancer (KEYNOTE-010) : a randomised controlled trial. Lancet 387:1540-1550,2016
3)Reck M, Rodríguez-Abreu D, Robinson AG, et al : Pembrolizumab versus Chemotherapy for PD-L1-Positive Non-Small-Cell Lung Cancer. N Engl J Med 375:1823-1833,2016
4)谷田部恭,三窪将史,清水淳市,他:肺癌患者におけるPD-L1検査の手引き 第1.0版.日本肺癌学会バイオマーカー委員会,2017
5)PD-L1 IHC 22C3 pharmDX「ダコ」.アジレント・テクノロジー社,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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