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コンパニオン診断薬としてのPD-L1免疫組織化学染色
著者: 島田直樹1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学病院病理診断科
ページ範囲:P.1117 - P.1119
文献購入ページに移動肺癌治療には大きく,外科的治療,薬物治療,放射線治療がある.薬物治療には,殺細胞性抗癌薬,血管新生阻害薬,分子標的治療薬が存在する.近年,第4の癌治療薬として免疫療法薬が注目されている.免疫療法薬は2015年12月にニボルマブ(オプジーボ®),2016年12月にペムブロリズマブ(キイトルーダ®)が承認・発売され,保険診療で使用されている.両者は免疫チェックポイント阻害薬であり,使用には病理組織検体を用いた免疫組織化学染色による効果予測の判定が必要である.ニボルマブはコンプレメンタリー診断薬として,PD-L1 IHC 28-8 pharmDx「ダコ」を用いた検査,ペムブロリズマブにはコンパニオン診断薬として,PD-L1 IHC 22C3 pharmDx「ダコ」を用いた検査が必要となっている.今回はPD-L1 IHC 22C3 pharmDx「ダコ」の免疫組織化学染色について解説する.
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