文献詳細
文献概要
トピックス
免疫組織化学染色によるリンチ症候群のスクリーニング
著者: 赤木究1
所属機関: 1埼玉県立がんセンター腫瘍診断・予防科
ページ範囲:P.1120 - P.1123
文献購入ページに移動リンチ症候群の特徴
リンチ(Lynch)症候群は,ミスマッチ修復遺伝子(MLH1,MSH2,MSH6,PMS2)の生殖細胞系列変異により,大腸癌や子宮内膜癌などさまざまな腫瘍(表1)の発症リスクが高くなる常染色体優性遺伝性疾患である1).
臨床的特徴としては,発症しやすい癌の種類(表1),癌の若年発症,多発癌,重複癌などがみられるが,診断を確定できるような特徴とはいいにくく,確定診断には遺伝学的検査が必要である.
リンチ(Lynch)症候群は,ミスマッチ修復遺伝子(MLH1,MSH2,MSH6,PMS2)の生殖細胞系列変異により,大腸癌や子宮内膜癌などさまざまな腫瘍(表1)の発症リスクが高くなる常染色体優性遺伝性疾患である1).
臨床的特徴としては,発症しやすい癌の種類(表1),癌の若年発症,多発癌,重複癌などがみられるが,診断を確定できるような特徴とはいいにくく,確定診断には遺伝学的検査が必要である.
参考文献
1)赤木究:リンチ症候群.三木義男(編):最新遺伝性腫瘍・家族性腫瘍研究と遺伝カウンセリング.メディカルドゥ,pp66-72,2016
2)大腸癌研究会(編):遺伝性大腸癌診療ガイドライン2016年度版.金原出版,2016
3)Stelloo E, Jansen AML, Osse EM, et al : Practical guidance for mismatch repair-deficiency testing in endometrial cancer. Ann Oncol 28:96-102,2017
4)山口達郎,小泉浩一,宮木美知子:Lynch syndrome.日臨 73:167-174,2015
5)Cohen SA : Current Lynch syndrome tumor screening practices : a survey of genetic counselors. J Genet Couns 23:38-47,2014
掲載誌情報