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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻10号

2017年10月発行

文献概要

トピックス

免疫組織化学染色によるリンチ症候群のスクリーニング

著者: 赤木究1

所属機関: 1埼玉県立がんセンター腫瘍診断・予防科

ページ範囲:P.1120 - P.1123

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リンチ症候群の特徴

 リンチ(Lynch)症候群は,ミスマッチ修復遺伝子(MLH1,MSH2,MSH6,PMS2)の生殖細胞系列変異により,大腸癌や子宮内膜癌などさまざまな腫瘍(表1)の発症リスクが高くなる常染色体優性遺伝性疾患である1)

 臨床的特徴としては,発症しやすい癌の種類(表1),癌の若年発症,多発癌,重複癌などがみられるが,診断を確定できるような特徴とはいいにくく,確定診断には遺伝学的検査が必要である.

参考文献

1)赤木究:リンチ症候群.三木義男(編):最新遺伝性腫瘍・家族性腫瘍研究と遺伝カウンセリング.メディカルドゥ,pp66-72,2016
2)大腸癌研究会(編):遺伝性大腸癌診療ガイドライン2016年度版.金原出版,2016
3)Stelloo E, Jansen AML, Osse EM, et al : Practical guidance for mismatch repair-deficiency testing in endometrial cancer. Ann Oncol 28:96-102,2017
4)山口達郎,小泉浩一,宮木美知子:Lynch syndrome.日臨 73:167-174,2015
5)Cohen SA : Current Lynch syndrome tumor screening practices : a survey of genetic counselors. J Genet Couns 23:38-47,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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