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弾性ストッキング・コンダクターの役割
著者: 松原忍1
所属機関: 1横浜南共済病院心臓血管外科
ページ範囲:P.1130 - P.1132
文献購入ページに移動ふくらはぎや太ももなど,脚を軽く圧迫しておくと,疲れやむくみが軽減することが知られています.江戸時代以前の脚絆に始まり,ゲートル,着圧ストッキングなど時代に合わせて圧迫に必要な“弾性着衣”が工夫されてきました.現代医療においても,弾性ストッキングや弾性包帯による圧迫療法は,静脈疾患やリンパ管疾患の基本的治療の一つとして非常に重要です.また,2004年4月より深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症(両者を併せて“静脈血栓症”)の予防として弾性ストッキングが保険償還され,入院中の静脈血栓症の予防に広く用いられるようになりました.しかし,弾性ストッキングの着用は手軽ですが,正しく使用しないと本来の目的を達せず,かえって予期せぬ合併症が起こることがあるので注意が必要です.
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