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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻10号

2017年10月発行

文献概要

FOCUS

弾性ストッキング・コンダクターの役割

著者: 松原忍1

所属機関: 1横浜南共済病院心臓血管外科

ページ範囲:P.1130 - P.1132

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はじめに

 ふくらはぎや太ももなど,脚を軽く圧迫しておくと,疲れやむくみが軽減することが知られています.江戸時代以前の脚絆に始まり,ゲートル,着圧ストッキングなど時代に合わせて圧迫に必要な“弾性着衣”が工夫されてきました.現代医療においても,弾性ストッキングや弾性包帯による圧迫療法は,静脈疾患やリンパ管疾患の基本的治療の一つとして非常に重要です.また,2004年4月より深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症(両者を併せて“静脈血栓症”)の予防として弾性ストッキングが保険償還され,入院中の静脈血栓症の予防に広く用いられるようになりました.しかし,弾性ストッキングの着用は手軽ですが,正しく使用しないと本来の目的を達せず,かえって予期せぬ合併症が起こることがあるので注意が必要です.

参考文献

1)日本静脈学会:弾性ストッキング・コンダクター養成委員会(http://www.js-phlebology.org/japanese/sscc/)(2017年7月6日アクセス)
1)平井正文,岩井武尚(編):新・弾性ストッキング・コンダクター.へるす出版,2010
2)平井正文:データとケースレポートから見た圧迫療法の基礎と臨床.メディカルトリビューン,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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