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文献詳細

雑誌文献

検査と技術45巻10号

2017年10月発行

文献概要

技術講座 微生物

—step up編—糸状菌同定検査の進め方

著者: 石垣しのぶ1 古川泰司2

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部 2帝京大学医学部附属病院臨床検査医学

ページ範囲:P.1148 - P.1156

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Point

●直接鏡検法は培養検査法に比べて簡便で迅速に実施できることから,培養を実施する前に糸状菌の有無を確認する.

●患者背景から目標菌をある程度推定し,培養には,適した培地,温度,培養時間が重要なことから,菌種に応じて条件を工夫する必要がある.

●それぞれの菌種の形態学的特徴を理解し,典型的な特徴を示さない場合でも一度であきらめず,根気強く観察することが大切である.

参考文献

1)Alanio A, Beretti JL, Dauphin B, et al : Matrix-assisted laser desorption ionization time-of-flight mass spectrometry for fast and accurate identification of clinically relevant Aspergillus species. Clin Microbiol Infect 17:750-755,2011
2)D.H.ラローン(原著),山口英世,吉田敦,鈴木秀鷹,他(共訳):医真菌—同定の手引き,第5版.栄研化学,2013
3)楠俊雄,比留間政太郎,山口英世(監):外来診療における皮膚糸状菌の検査・同定法—直接鏡検編.日本医真菌学会,2017
4)山口英世:病原真菌と真菌症,改訂4版.南山堂,2007
5)亀井克彦:真菌同定の実際Ⅱ 糸状菌 輸入真菌症としてみられる二形性真菌.臨と微生物 38:601-608,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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